削ぎ落したワークウェアから日常着へ
【コンセプト】
米国ワシントン州シアトル。そこは、うっそうとした針葉樹の森と、世界をリードする先進技術企業が
同居する、稀有な都市です。
自然への畏敬と、未来への合理的思考。
この二つの要素が交錯する「シアトル・トラッド」なスタイルを、日本の環境に合わせて再解釈しました。
今回のキーワードは「引き算」と「機能美」です。
オリジナルのFILSONが持つ、ギアとしての過剰なまでの堅牢さは残しつつ、都市生活でオーバースペックとなるディテールは潔く削ぎ落としました。
必要なのは、タフさと動きやすさ、そして最低限の機能性。
森で生まれたワークウェアを、アスファルトの上で生きるための「日常着」へと再構築した、日本だけのコレクションです。
【スペック】
●「削ぎ落とすことで生まれる美しさ」を体現したMade in Japanモデル
●多数のポケットをあえて廃し、左胸のフラップポケット1つのみに集約した潔いデザイン
●装飾を削ることで、素材とシルエットの完成度を際立たせた一着
●素材には尾州産・高密度ウールギャバジンを採用
●経糸・緯糸ともに2/40梳毛糸を使用し、極限まで高密度に打ち込んだミリタリー由来のタフな生地
●ウール100%とは思えないほどの構築的な張り感と、シャープで美しいドレープ性
●光の当たり方で表情を変える上品な綾目と、控えめながら確かな光沢感
●ジャケットとシャツの中間的存在として、軽アウター感覚でも着用可能
●無骨さを洗練へと昇華させた、大人のためのミニマル・マッキーノウモデル
●ディレクターはさまざまなブランドやレーベルの監修など、多岐にわたる活動を行っている金子恵治氏
FILSON/フィルソン
フィルソンは1897年、ワシントン州シアトルでゴールドラッシュに挑むための"アウトドア・クロージング・メーカー"として設立されました。金の採掘という、衣類にとっては劣悪きわまりない環境で酷使されるために、最上の天然素材と一切の妥協のない設計・縫製でウェアの生産を開始しました。
やがてアラスカや北西部で働く男にとって、FILSONのマークは信頼と同義語であるとまで言われるようになりました。ウールにおいては、原毛を刈り取ってから製品に仕上げるまで今だに2年以上の歳月をかける頑固さで取り組み、その頑固さゆえにアメリカの森林警備隊、木こり、ハンター、そして冒険家など厳しい自然環境の中で真のクオリティを必要とする人々に愛され続け、アメリカ空軍・陸軍のスタッフ用としても一部使用されています。優れた品質と耐久性を語るなら「親から子へ、子から孫へ」と着継がれるというエピソードがいくつもあるほどです。

