
MUYAは2014年の1月、実家の倉庫で自身の苗字をブランド名に掲げ、 自分に嘘のないようにと、服づくりを始めました。 シャツ1型でのスタートでした。 わたしたちが活動している和歌山県白浜町は海と山に囲まれた自然豊かな町で、 現在は小さな古いビルで、喫茶店、衣類の販売、宿泊施設の複合施設を 夫婦ふたりと数名のスタッフで運営しています。 独立して9年が経ちいろいろなことが少しずつ変化していきましたが、 変わらず服だけは作り続けています。 服づくりにおいて大切にしていることは、 「何にも属さない水のようなもの。着る人のスタイルで変化し姿や表情を変えるもの」 をコンセプトに、簡素で簡潔で平凡であることです。 服を作っている上で、素材、縫製、着心地、流行などの言葉が多くでてきますが、 どれひとつ大きくこだわっていません。 シルエットなどに関しても、ひとりひとりに合わせて完璧に表現することはできないので、 これがいい。というよりは、これくらいでいい。と言った感じの方がしっくりきます。 いわゆるアパレルメーカーのように、シーズンごとにものづくりもしていませんし、 自分たちの手で売るものはセールはしていません。 ユニセックスであり、匿名性があり、ブランド名がわからないもの。 服をデザインするというよりは、素材を見て馴染むような形に置き換えているという作業をしている気がします。 ひと目見て、目を引くような服や新品時が素材として1番良いというのも好ましいと思っていません。 そういう点では、洗いを重ねていく上で素材やカタチが自然と馴染み、 人が着て完成していく受け手の捉え方に委ねている部分が大きいです。 平凡で日常的で人の営みやそこにある風景として意識されないものであって欲しいと思います。 MUYAの服に限らず、服を自由に着てほしいと思っています。 メンズやレディースといったカテゴリーがあるわけでもなく、 サイズも好きなように選んで頂けたらと思います。 日々の過ぎていく日常を積み重ねながら、 数字や言葉で言い表せない自分の感覚の根幹部分を1番大切にして、 ものづくりをしていきたいと思っています。